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Eー9.注意力散漫を防止すること


 

集中力の回復』について解説します


集中には多くのエネルギーが消費され、脳は疲弊します。従って、あれもこれもと注意力を働かせようとするとエネルギー不足が発生し、集中力を低下させる要因になります。ここでは集中力を回復させるためにはどのような方法があるかについてご紹介します。
 


1.対策案                                


1.定期的にブドウ糖、ビタミンB1を補給する

脳に栄養が行渡らずエネルギー不足になると集中力は低下します。一般的に朝食を抜いたり過度な糖質制限をするとブドウ糖が不足し脳の機能が低下することが知られています。従って集中力を維持するためには定期的にブドウ糖を取ることをお薦めします。

 
【注意事項】
事務職であれば休憩がてらスポーツキャンディやスポーツドリンクで栄養補給できますが、工場勤務になるとなかなかその機会はありません。その時間を与える必要があります。また朝食をとることも個人的なことなので強制はできませんが、指導することはできます。まずはそこから始める必要があります。
 


2.定期的に休憩時間を与える

人が休まず集中できる時間には限界があります。過度な休憩を挟まずに作業を続けていると集中が緩み、中だるみのような状態となり、反って効率が下がる可能性もあります。作業時に集中力を維持するための取り組みが必要です。

 
【注意事項】
先述の通り、工場勤務になると小休憩時間が与えられないケースもあります。それでも製品切り替えや
2時間に1回の5分休憩を設定し、体操やリフレッシュ時間として採用することをお薦めします。よく聞く話ですが、例えば100人の従業員がいて、1日20分間休憩(5分✕4回)の休憩を与えると2、000分/日(約33時間分)のロスがでる。時給1,500円とすると5万円/日。20日稼働で100万円/月ロスすると。ほんとうにそうでしょうか?仮に33時間分の残業が発生すれば、その通りですが、勤務時間内であれば、1時間稼働しようが7時間稼働しようが支払い賃金は同じはずです。それに待ち時間は必ず発生しますし、休憩を挟むことで集中力が回復すれば、効率が上がることも期待できます。またクラッシック曲を流すことで無機質な機械音ではなくα波によるリラックス効果が得られますのでお薦めします。
 


3.作業環境を整備する

騒音や明るさ、温度・湿度が適正でないと集中できなくなります。できるだけ作業者が快適に作業できる物理的な職場環境を提供することが必要です。

 
【注意事項】
夏場は25~28℃、湿度40~60%、冬場は18~22℃、湿度55~65%、明るさは100~1,000ルクス、騒音は60db以下が快適に作業できる環境のようです。
 


4.作業の量や難易度を調整すること

作業量や難易度があっていないとモチベーションを保って集中することは難しくなります。なかでも期限に対しての焦りや思うように作業が進まない苛立ちは効率を下げてしまうため、作業量や難易度を調整することが必要になります。

 
【注意事項】
難易度については、スキルマップの作成、作業者への技術指導、適材配置などが、作業量としては業務時間内に終えることができる量、翌日に疲れを残さない量を心掛けます。
 


5.心身の疲れを解消させる

睡眠不足、疲労の蓄積、気分が落ち込んでいる、悩みを抱えているなど、新進ともに健康でなければ集中はできません。

 
【注意事項】
身体面では、疲れがたまらないように休ませること、精神面では、職場の人間関係を良くすること、話を聞いてあげることが大切になります。
 


 
 


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