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Aー1.問題解決(目次)


 

『問題解決のプロセス』について解説します


問題解決はコンサルティングの中心的役割を果たします。ここでは問題解決を進める上で必要となるフレームワークと各プロセスについて解説します。

 
(問題解決のフロー図)

問題解決の10ステップ



1.現状の把握(記事2~記事8)                

PEST分析、VRIO分析、SWOT分析

 

自社(自分)を取り巻く外部環境と自社(自分)を構成する内部環境について分析することによって現状を把握します。現状を把握することにより『2.問題の把握』~『4.課題の抽出』のプロセスで頭のなかを整理してものごとを検討することができるようになります。

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2.問題の把握(記事9~記事16)                   

MECE、ブレインストーミング(KJ法)、論理的推論、包括関係、ロジカルツリー

 

問題とは「過去の姿」「イメージした姿」と「現在の姿」とのギャップを意味します。問題を掘り下げて考えることによって真因が明確となり、課題解決に向けての効率的なアプローチが可能になります。問題には現在発生している「顕在的な問題」と将来発生しうる「潜在的な問題」の2種類があります。課題解決する上ではそれらを分けて考えることが大切になります。また問題を考えるときの注意点として「事実」「意見」を分けることが挙げられます。事実と意見を混同すると真因に辿り着けず的外れな結論に至る可能性もありますので注意が必要です。

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3.あるべき姿の創造(記事17~記事19)                

MVV分析

 

あるべき姿には「現在のあるべき姿」「将来のあるべき姿」の2種類があります。「現在のあるべき姿」は短期的な視点で、また「将来のあるべき姿」は中長期的な視点でとらえたときの目指すべきゴールになります。「将来のあるべき姿」は最終的な理想像を意味しますので、ゴールを目指す目的やゴールしたときに実現させたいことなどを予め考えておくことが大切になります。しかしながら、いきなり将来のあるべき姿を目指すことはハードルが高まりますので、段階的なゴールを設定することが必要になります。その段階的なゴールが「現在のあるべき姿」であると言えます(マイルストーン)。まずはそこを目指していくことになります。

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4.課題の抽出(記事20~記事21)              

MECE、ブレインストーミング(KJ法)、論理的推論、包括関係、ロジカルツリー

 

課題とは「現在の姿」と「あるべき姿」とのギャップを埋めるための要素を意味します。端的に表すと「解決すべき問題の方向性」になります。まずは思いつく課題をすべて列挙し、類似した課題を整理・統合していくことによって取り組むべき方向性への道筋が見えるようになります。

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5.優先順位の決定(記事22~記事24)                

2✕2マトリクス

課題は決してひとつとは限りません。また数ある課題に対し、あれもこれも取り組むことは時間的、金銭的に無理が生じ中途半端に終わってしまう危険性もでてきます。従って優先的に取り組むべき課題を決めることが大切になってきます。優先順位は思いつきではなく、緊急度✕重要度、実現性✕発展性など、何らかの基準を設定することで公平性が保てるようになります。

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6.改善・戦略の検討(記事25~記事28)                

アンゾフの成長マトリクス、クロスSWOT分析、ECRS

優先的に取り組むべき課題に対し改善あるいは戦略を検討します。「改善」は現在のあるべき姿にもどすこと、「戦略」は将来のあるべき姿を目指すことを意味します。現状分析で見えた自社(自分)の「弱み」を克服することが改善であり、「強み」を活かして外部環境の「機会」に適合させることが戦略になります。また改善あるいは戦略を立案する際は、実現性とリスク、期待効果、上位概念との適合性、発展性などについて予め考えておく必要があります。

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7.計画(記事29~記事31)                 

アクションプラン、SMARTモデル

短期計画は1年間、中長期計画は3~5年間のスパンで組みます。計画を組む際に内容が抽象的になると何をすべきかわからなくなったり、すぐに実行に移せなくなることもあります。従って計画を策定する際は3W2H(あるいは5W2H)の視点で活動内容を明確にし、実行できるレベルまで具体的に嚙み砕くことが必要になります。その際、無理なく、かつ進捗が確認できるまで細かく決めておくと実行に遅れがでても挽回することが可能になります。

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8.実行(記事32~記事34)                 

TO DOリスト

計画したことを実行に移します。実行段階で大切なことは半歩でも前に進むことです。

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9.確認(記事35~記事37)                 

予実管理表、ガントチャート

 

実行した状況を定期的に確認します。できないことを続けたり間違った方向に進んでいても意味はありません。状況を見定めて、ギアを入れ替えたり、後退する決断をこの「確認」の段階で検討します。

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10.見直し                          


改善状況が芳しくない、あるいは進捗に遅れが生じているようであれば、課題あるいは計画の見直しが必要になりますので、「確認」の段階で検討した判断を実行に移します。

(問題解決のイメージ図)



各ステップを進める手順は、別の記事にて解説します。

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